第10冊 城山三郎『雄気堂々(上)』

新一万円札の人って何した人だろう、または一旗上げてやろう!と思った時に読む一冊。

出版社新潮社
出版年1976年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

渋沢栄一の30歳くらいまでの出来事を、いろんな登場人物を交えて描かれたわかりやすくて面白い小説。

小説の読み始めは、読みにくい。
栄一の家族や栄一が暮らす村の人々など、登場人物が多くて脳内渋滞を起こしてしまった。

ただ、それらの登場人物が織りなすエピソードが読み進めていくうちに、どんどん面白くなっていく。

江戸時代末期の激動の時代、薩長同盟とか大政奉還とか歴史の教科書で学んだ時代の、歴史の教科書に書かれていないストーリー。
教科書で学んだことのある、幾人もの人物と栄一とのやりとりが、栄一を成長させる。そして、読者(自分)に当時の各地方や政府、幕府の関係性の理解を促してくれる。

第9冊 西加奈子『ふくわらい』

他人に思いを馳せてみようと思った時に読む一冊。

出版社朝日新聞出版
出版年2012年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

面白かった。登場人物のそれぞれが、光って見えた。

守口の猪木への憧れだが、猪木には、なれないことに気づいたところの心の葛藤が、心に残った。
プロレスも作家も中途半端だと思ってしまうところ、でも、どちらも好きなことに気づいて、どっちもやると宣言したところ、かっこいい。

武智の見え方、捉え方に圧倒された。
自分は、人の考えていることを無闇に妄想して、勝手に打ちのめされることがある。でも、武智のように自分の見えている範囲、それがすべてで、勝手に妄想を広げても仕方ないな、と思った。

人を、自者と他者を、認識する境界てなんだろうと考えさせられた。肉体なのか、思い込む概念なのか。でも、境界の定義、自分で決めた定義次第で、どちらも正解になりうる。

第8冊 穂村弘『本当はちがうんだ日記』

自分はまだ実力を発揮していないだけなんだ、本当はまだまだやれるんだと思った時に読む一冊。

出版社集英社
出版年2008年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

最初は自分と似てるなぁと思って笑った。でも、途中からこわくなって、笑えなくなった。
このまま生活していくと、確実に同じようなエッセイが書ける気がしてきた。
でも、それは嫌だ。本当は違うんだ。って思いたい。

第7冊 西加奈子『サラバ 上/下』

何を信じればよいかわからないと思った時に読む一冊。

出版社小学館
出版年 2014年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

サトラコウモンサマ、信仰は人を救う。何を信じるかは自分次第で、他の人が決めることではない。

感情の整理がどうしようもなく出来なくなったとき、助けてくれる薬は自分の中にあるのかも知れないと教えてくれた本

第6冊 太宰治『人間失格』

6回目にして本ではないです。『人間失格』のDVDを観ました。原作が本なのでDVDでもOKとします〜

幸せな生活から少し離れてきたかなと思った時に読む一本。

原作太宰治
製作年度2009年
監督荒戸源次郎

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

人間は何で生きているのだろう。何のために生きているのだろう。そんなことを考えさせられた。
葉蔵は周りの人の感情を読み取れてしまう(読み取れていると思っている)から、アル中、薬中になって堕ちていくのだろうか。
アル中、薬中は楽しいのだろうか。楽しくないからアル中、薬中になるのか。それで自分で自分をコントロールができなくなるなら、何で生きているのだろうという疑問がやはり生じる。
これまでの体験の、全てが虚構に思えた。電車の中の回想シーン。これまで出会った人、シーンが走馬灯のように回想される。これを各人に置き換えると、一人ひとり異なるストーリーで、登場人物も、その比重もまるで違うことになる。ただそれはその人にしかわからない情景。他者のだれしもが作れないストーリー。いつの時代も主観は変わらないと思う。と書こうとしたとき、違うのではと思った。各時代の各文化、流行、その時の思想によって主観もおそらく変わるから。ただ、他人が自分と同じ視点で物事をみていないという点においていつの時代も同じだろう。
現代においては、大衆芸能の時代から、スマホで各人がおのおのの興味に即して自分のストーリーをより強固にしてきている。されど、人とつながりたい願望はあり、snsでつながる。自分の存在。他者との関係性の中で、確立していく自己。
これまでの体験が、全て虚構に思えたのは、その為かもしれない。今日、自分はこの映画を一人で観ていた。誰ともシェアすることもなく。自分のこれまでの体験、これからの体験は、他人を通じて実体となっていくのかもしれない。本当は、自分一人でもその体験は実体なのだけれども、他人を通じて初めて、なにか輪郭がはっきりしてくるのかもしれない。そう思った。

第5冊 藤井孝一『読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方』

読書したけど内容を忘れてしまっているなーと思った時に読む一冊。

出版社三笠書房
出版年 2013年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

アウトプットをするから、読書が血となり肉となる、ということを説く本。

この本から学んだことは、 トップレベルの人と、一般ピーポーの違い。

一般人が、どんな「かっこいい本棚」(『かっこいい本棚とは、自分のなりたい理想像』p.181)を持っていても、 実践、行動に移さなければ、意味がないってこと。

第4冊 西加奈子『炎上する君』

ちょっと心が疲れてきたと思った時に読む一冊。

出版社角川書店
出版年2012年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

意味不明な文章だと、最初は思った。
けれど、何遍も読み進めて行くうちに、この文章に惹き込まれていった。

他人の価値観ではなく、自分の価値観で判断して生きていきたいと思った「トロフィーワイフ」

他人との比較による劣等感を持ち悩みながら生きるのではなく、等身大の自分の肯定しながら生きていきたいと思った「舟の街」

「ある風船の落下」、面白い。極端な例から、自分の進むべき方向を選んでいく発想は、他の場面でも使えそう。
等間隔な当たり障りのない人間関係なんて、つまんない。
傷ついても、傷つかせても良いから、「地上」に居たい。

第3冊 森見登美彦『四畳半神話大系』

選択肢は他にもあるんじゃないか、と思った時に読む一冊。

出版社角川書店
出版年2008

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

コピペか!どんな作品だよって思ったけど、秀逸な作品だった。
日々の決断があって今の自分の状況、存在がある。主人公と一緒で、あの時ああすればよかった、こっちの道に進んでれば、もっと華やかな世界だったのにとか思う。しかし、これを読んで、そんなことはなかったのかもなぁ、と自分の過去の判断に対する後悔の念は薄まった。自分の価値観や考え方が変わらないかぎり、どのような道を選んでも同じような場所に収束していくんだなぁと考えさせられた。
楽しかったし、読んで良かった。

第2冊 髙岸稔『こどもの人生が変わる 「夢」の見つけ方』

夢がみつからないと思った時に読む一冊。

出版社秀和システム
出版年2016年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

子供への態度を気をつけよう。
「無理」や「苦手」などとレッテルを貼らないようにする。

夢は大きい方が良い。イチローさんや本田圭佑さんの将来の夢の卒業文集通りになった。

お父ちゃんも大きな夢を掲げて実現する。

第1冊 円城塔『オブ・ザ・ベースボール』

自分の日々やっていることに、これでいいんだろうかと思った時に読む一冊。

出版社文春文庫
発行年2012年

感想

※ ネタバレを含む場合があります。

オブザベースボールのストーリーを理解するのは難しい。むしろ解釈とか許容が求められる。
主人公も空から人が降ってくる訳のわからない事態を解釈しようと試みている。 面白いのは、同じ現象でも、物理学者や数学者とか見ている人によって見え方、解釈の仕方が異なること。
あと、主人公は空から人が降ってくることに関しては色々考えようとするけど、主人公の自分の職とかユニフォームとかバットについて考えることが停止してる。
自分にもよく当てはまるなーと思う。けど、いちいち考えてられないのも事実。自分の今していることを全力でこなすのが大事なのかな。